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Tohoku Gakuin University

東北学院大学

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全国私立大学FD 連携フォーラムへの期待

2009年3月に開催された、本フォーラム主催のファカルティ・ディベロッパー養成プログラムのテーマは「シラバスの到達目標をどう書くか」というもので、大いに勉強になりました。単なるハウツーではなく、大学教育のあり方についての考えを大転換させられる内容だったからです。

大学に戻った私は、ワークショップで学んだことを学部のFD研究会と大学全体のFD研修会で報告しました。しかし、この時点では、本学のシラバスに到達目標を書くための欄そのものがありませんでした。報告では、シラバスに到達目標を記載する欄を設けなければならないことを強調し、そしてその欄に何をどう書くべきかを話しました。その結果、本学のシラバスにも到達目標の記載欄ができました。書き方が問題になるのはこれからでしょう。

このような改善を少しずつ積み上げていく機会を提供してもらえること、それが本フォーラムへの期待です。

学内での実践的FD プログラム活用方法

先述のファカルティ・ディベロッパー養成プログラムに参加して、本学もただちに本フォーラムに加盟し、提供される「実践的FDプログラム」を学内のFD活動に利用すべきと考え、2009年6月に加盟を申請しました。特にオンデマンド講義の利用が魅力的でしたので、学内の学部長、部長、学科長、FD推進委員会の委員などがこの教材を利用できるよう、手続きしました。しかし、その後、学内でどのくらいの利用があるかは分かりませんが、なにかの折りに「そういえば…」と思い出して利用してもらえればそれでよいと考えています。

私自身についていえば、4月に着任する教職員の研修にこのオンデマンド講義を使うことを現在計画しています。特に、大学教育の経験がない(あるいは浅い)若い新任教員のFDには非常に有効な内容だと確信しています。その点、SD向けの内容をもう少し充実して頂ければと思っています。

「行事」としてのFD活動からの脱却

振り返ってみると、かつては、FDはダメ教員の問題であり、大学のFD活動はダメ教員を啓蒙するための、しかしほとんど効果のない「行事」であるという雰囲気がありました。ですから、「自分は大丈夫」と思う教員は、行事に参加しませんでした。

その後、組織的FDの義務化を背景として、教員には大学FD活動への参加圧力が強まります。すると、FD行事への参加は、FD実践の熱心さではなく、大学組織への忠誠の強さの証のように映ります。そう思われたくない教員は、大学のFD活動(しょせん行事です!)への参加をためらいます。

最近、ようやく、大学のFD活動を啓蒙対象者や組織忠誠者による「行事」としてではなく、文字どおり教員個人及び教員組織の発達・向上のための契機として受け止める動きが出てきました。もともとのFD理解が浸透しつつあります。それに応える、有益で実践的なFDプログラムを準備することが大学の次の課題です。

その他

FD関係の会に参加すると、「深海魚」という言葉がやや差別的なニュアンスで使われています。最初に聞いたとき、なるほどという思いと強い違和感との交錯がありました。最近では「深海魚はそっとしておいてあげるのが一番」と深海魚いじめから距離を置く方もいます。それはそれで分かります。FDは深海魚いじめではないからです。

しかし、そうした態度にも私の違和感は消えません。深海魚に確かな意味と役割があるということを発見・理解できない大学は、大学として問題なのではないだろうか、という感覚がどこかにあるからです。

私にとって、FD活動の一つの課題は、その問題を考えることにあるような気さえしています。ファカルティの連帯、相互の信頼と尊敬のないところにFDを唱えることのむなしさを認識しなければならないように思われます。



事務局校:立命館大学 教育開発推進機構(事務局:教務課)