Kansai University
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本フォーラムが、各大学の抱えている個別の課題を相互に理解し、また中規模以上の私立大学特有の課題を共有し、会員校の実践例を持ち寄るなど共同で改善策を見出していけるような場になればと考えています。それぞれの大学が個々の実情にあったFD活動を効果的に展開していくために、多種多様な知識や経験、アイディアなどを交換し、共有し、さらに創造していく場になることを期待しています。
関西大学では、新任教員研修やTA対象の研修会に実践的FDプログラムを利用することを検討しています。
● FDフォーラム(年2回開催)の様子
● ラーニング・アシスタント研修
● ライティングラボでの指導
関西大学では、組織的かつ継続的に教育内容・方法の改善活動を行うことを目的に、教育推進部に4名の専任教員を配置し、その傘下に「教育開発支援センター」を設置しています。
教育開発支援センターでは、教員・職員・学生の三者協働によるプロジェクト型で教育改善に関する企画立案や教育実践に関する調査・研究を推進し、現在は、
の4つのプロジェクトが立ち上がっております。
例えば、2の「学習環境デザイン・学習支援プロジェクト」ではライティングラボの運営をしています。すべてのキャンパスにライティングラボがあり、訓練を受けたチューターが対面とオンラインによるアドバイスや、ライティングのセミナー「ワンポイント講座」を実施しています。そのほか、「レポートの書き方ガイド」の発行など、ライティングにかかわる様々な支援をしています。また学生の主体的な学びを支援するために、ティーチングアシスタントやラーニングアシスタントを配置し、受講生へのきめ細かい支援を行なっています。
また、FDフォーラムに加え、任意の時期での「日常的FD懇話会」「ランチョンセミナー」など、FD実践の日常化に取組んでいます。
関西大学では、FD推進の他、2014年度から教学IRプロジェクトによる教学マネジメント体制を構築しています。教学IRプロジェクトは、学生・院生が主体的に学ぶことを支援するための全学的な組織です。学生・院生の視点に立って、教員と職員がそれぞれの知見を活かしながら協働して運営しています。
①一人一人の学生・院生が自分自身の学びを振り返り、新たな目標に挑戦する。②その目標達成を、教員が自らの研究教育の知見を土台として支える。③各学部・研究科が設定した教育目標の達成度について振り返り、さらなる発展や必要な軌道修正を加えていく。長期的な視野から、大学全体が必要となる制度設計や人材育成を先導していく。こうした①~③の三層で展開されるPDCAサイクルの成果を統合し、関西大学の教育の質を高めていく上で、教学IRのデータを活用しています。
詳細は、教学IRプロジェクトWebサイト(https://www.kansai-u.ac.jp/ir/)をご覧ください。
これらの取組みを中心に、JPFFのご協力も頂きながら、継続的かつ発展的な教育改善を推進していく所存です。