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法政大学

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全国私立大学FD 連携フォーラムへの期待

これまでJPFFに参加し、FD実践の取り組みを学ぶとともに、他大学との交流機会を得てきました。この貴重な経験は、本学へ有意義なフィードバックとなっています。

昨今、FDでは3+1のポリシー(アドミッション・カリキュラム・ディプロマ・アセスメント)の運用、カリキュラム体系の整備、学習成果の可視化など高度で多角的な支援が要請されています。このような背景として、あらためて私立大学における高等教育研究の在り方が問われているかもしれません。

本学は「自由を生き抜く実践知」の創出を掲げる私立の研究大学です。
その立場から、引き続き本フォーラムに参加し、他大学のみなさんとそれぞれの特徴を尊重しながら学び合う機会を期待しています。

学内での実践的FD プログラム活用方法

法政大学教育開発支援機構は、2020年にFD推進センターと学習環境支援センターを統合し、教育開発・学習支援センター(Center for Learning Support and Faculty Developmentの英語名から略称LFセンター)を発足させました。LFセンターは、「FD研究と推進」「全学的FD支援」「学生の主体的学習に資する整備」「LFセンター活動の全学的な調整」の達成を目標に、教員、職員、学生が協同する教育支援・学習支援を展開しています。

LFセンター所属メンバーは、FDに関わる各私立大学との交流や実践的FDプログラムへの参加を通して、主に本学のマクロレベルのFDに活用しています。具体的には、毎年開催する新任教員研修会におけるFDプログラム、全教員を対象としたFD教員セミナー、主にSDを目的とするFDワークショップの充実を図っています。
また、実践的FDプログラムでの学びは、各学部など教学単位からの要望に応じたFD研修会、各教員が活用するFDハンドブック、LMS利用ガイド、対面授業支援ツールやICTツールなど各種利用ガイドの作成などにも役立てています。
専任教員には、本フォーラムを含め学外で開催される研修会などへの参加補助も行っており、より一層の実践的FDプログラムを活用する体制を整えています。

学内のFD 実践紹介

LFセンターから展開するFDは、3つの柱で支えられています。教育の見直しや改善を支援する「教育サポートユニット」、正課および正課外学習の主体性を支援する「学習サポートユニット」、そして教育や学習に関連するアンケートなどの調査を企画し、その結果を分析する「データ活用推進ユニット」です。当センターは、これらの3つの主力事業を展開するために、学習環境の設備やシステムの全学的な協同体制を構築し、効率的な運用を行っています。

学期末には授業ごとのリフレクションを目的として、「学生による授業改善アンケート」を毎年実施しています。このアンケートでは、「授業の工夫」、「理解度」、「満足度」などの観点から学生に回答を求め、それらを担当教員にフィードバックする構成となっています。「データ活用推進ユニット」はアンケートの全学集計結果を分析し、学務やIRなど関係部局と連携しながら、クロス分析やテキスト分析などに発展させることで、教育と学習の相乗的な向上を図っています。

「教育サポートユニット」では、マクロレベルでのFD教員セミナーやFDワークショップなどの企画・実施に加え、ミドルレベルでのFD研修会を企画・実施しています。また、「授業リフレクションのための学生による授業参観」では、協力学生の募集と研修を実施し、授業参観の受け入れを希望する教員と授業を参観する学生をマッチングさせ、履修者以外の学生からの生の声とともに授業リフレクションのための機会を提供しています。

「学習サポートユニット」では、大学生としての主体的な学びを手引きする「学習支援ハンドブック」について、毎年内容を点検し改訂版を発行しています。内容の一部はオンデマンド化し、初年次教育科目の全学共通教材として動画配信しています。また、学内のピアサポート組織が参加するピアネットを運営し、統合的な正課外教育を支援しています。例えば、幅広い教養涵養を目指す学習ステーションでは、正課外教育プログラムや学生スタッフ企画を実施し、学生の主体的学びを深化させる企画を行っています。

その他

対面とオンラインが共存する新しい教育学習の構築が求められています。その本質には、教育と学びの質向上を目指すFDが希求されており、ICT技術やDX などの活用が一つのポイントと考えられます。
カリキュラムにおけるコース設計、シラバスの授業設計、講義の各回における教授設計など、階層別にデザインされた高度な教育学習支援を実践できるよう、JPFFでの学びを期待しています。

文責:法政大学教育開発支援機構 教育開発・学習支援センター