高等教育開発センターでは、学生の視点に立ったシラバス作成のためのセミナーを、(財)大学セミナーハウスとの共催により開催します。ぜひ、多くの先生方にもご参加いただきますよう、ご案内いたします。
【主 題】 学生が授業を受けたくなる「シラバス」作り
(詳細)http://www.seminarhouse.or.jp/PD/index.html
(要項) セミナーハウス研修要項.pdf
【期 日】 2012年6月23日(土)~24日(日)
【場 所】 八王子セミナーハウス(東京都八王子市下柚木1987-1)
http://www.seminarhouse.or.jp/
【主 催】 帝京大学高等教育開発センター
【共 催】 公益財団法人 大学セミナーハウス
【趣旨文】
シラバスには、「学生の視点」に立ったものと、「教員の視点」に立ったものがあることをご存知でしょうか。教員みなさんのシラバスはどちらでしょうか。どの視点に立つかで授業目標、授業方法、そして成績評価も大きく違ってきます。北米の大学教員は、シラバス作りに約3ヶ月を費やすといわれるほど、これを重要なドキュメントと位置づけます。
周知のように、『大学設置基準』の一部改正により、ファカルティ・ディベロップメント(FD)が義務化されたことを踏まえて、中央教育審議会大学分科会は「学士課程教育の構築に向けて」(平成20年12月24日)答申を出しました。この答申は、国際的な大学改革の流れに対応して「学習成果」を明確にし、教員が「何を教えるか」よりも、学生が「何ができるようになるか」に力点が置かれたもので、授業形態の抜本的な見直しが求められます。具体的には、教育課程において「一方的に知識・技能を教え込むのではなく、豊かな人間性や課題探求能力等の育成に配慮した教育課程を編成・実施する」ことが求められます。9割以上の大学でシラバス作成が実施されているにもかかわらず、十分に機能していないというのが実情です。原因の一つとして、シラバスと単位制が連携していないことがあげられます。たとえば、シラバスに「準備学習等についての具体的な指示」を盛り込んでいる大学は未だに少なく、学生が必要な準備学習等を行ったり、教員がこれを前提とした授業を実施したりする環境にない現状を省みてシラバスのあり方を検討することが提言されています。「学習成果」についても、多面的に評価する「仕組み」の「学習(ラーニング)ポートフォリオ」の導入および活用が提言されています。
本ワークショップでは、上記の提言を踏まえ、「学生が授業を受けたくなるシラバス作り」を目指します。学生の視点をシラバスに反映させるために、授業に関するトレーニングを受けた学生の参加による教員と学生の相互研修を行います。